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【前期型】トヨタ ピクシスジョイ C(LA250S/LA260S型)

2017/03/12
ピクシスジョイC 0
SUV(RV車)タイプ
ピクシスジョイCはトヨタのクロスオーバーSUV型軽自動車。ダイハツ・キャストアクティバのOEMモデルである。本稿ではデビュー当初の2016年8月~2017年9月までを前期型とし、これを扱う。

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画像参照元:Goo-net




概要


2016年8月に登場したピクシスジョイ。トヨタの軽自動車は全て子会社であるダイハツよりピクシスシリーズとしてOEM供給を受けるが、その第6弾として投入されたのがピクシスジョイである。

ベースモデルはダイハツ・キャスト。トヨタ版でもキャストと同じく3種類の異なるモデルを設定し、それぞれキャストアクティバはピクシスジョイC(クロスオーバー)、キャストスタイルはピクシスジョイF(ファッション)、キャストスポーツピクシスジョイS(スポーツ)とした。

このうち本稿で扱うのはクロスオーバーSUVであるピクシスジョイCとなる。

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ピクシスジョイCはベースモデルのキャストアクティバと同じく、外装にピクシスジョイSやピクシスジョイFと異なる専用のSUVパーツが付けられヘッドライトやボディスタイルはほぼおなじものの2モデルとは異なるSUV風の外観が与えられている。

また、ピクシスジョイCではハスラーと同じ15インチの大径タイヤを標準装備し、最低地上高を上げディパーチャーアングルを大きくることでライトな悪路にも対応できるようにした。さらにSUV性能を高めるためにグリップサポート制御やダウンヒルアシストコントロールなどを4WDモデルで標準装備とし、プラットフォームを共有する6代目ムーヴとは異なる専用メカニズムで特に雪道での安全性を高めている。

ベースモデルのキャストアクティバはそれまでダイハツに存在した軽SUVのテリオスキッドの後継モデルとして登場しており、テリオスキッドほどではないがクロスオーバーSUVとしてライトな悪路走破性能を高めたモデルとなっている。

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パッケージングはデザイン性をもたせつつも室内長を2005mm、室内幅は1320mm、室内高は1245mmを確保。大人4人がゆったりと座れるボディサイズを実現した。

また、軽量高剛性ボディ「Dモノコック」や「Dサスペンション」「Dアシスト」を採用することで、高い基本性能を実現。しっかりとしたハンドリングで、ロールや走行時のふらつきが少なく高い操縦安定性を確保している。

静粛性も追求し、・ステアリングのパッド取付部にゴム材を使用することで、ダンパーとしての機能を加え、振動を吸収する構造とした。さらにボディパネルの隙や穴を減らし、音の侵入経路を低減している。

燃費向上技術としてはミライース(トヨタ版はピクシスエポック)の「イーステクノロジー」からCVTサーモコントローラー、クールドi-EGR、樹脂化ボディなどを適用し、軽量化とメカニズムの効率化をアップ。

クロスオーバーSUVでありながら自然吸気エンジンの4WDモデルでは26.8km/L(JC08モード)、一番悪いターボの4WDでも25.0km/L(JC08モード)の低燃費を実現した。

ピクシスジョイとキャストアクティバとの違い


OEM元のダイハツ・キャストアクティバとトヨタ版・ピクシスジョイCとの違いはエンブレムのみ。フロントのダイハツマークがトヨタマークへ。リアもキャストアクティバのエンブレムがピクシスジョイのエンブレムに置換される程度で、外観はまったく同じ仕様となる。

内装もステアリングのダイハツマークがトヨタマークになる程度で、まったく同じ。グレード構成もダイハツ版と同じで、エンブレム違いの兄弟モデルとなっている。

このほかOEMモデルであっても車輌型式は一文字捩った個別番号が用いられるのが慣例だが、ピクシスジョイとキャストアクティバにおいては両者ともまったく同じなLA250SとLA260Sを使用している。

エクステリア


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フロントデザイン。トヨタ仕様としてはエンブレム以外はベースと同じ。そのためパット見はキャストアクティバなのかピクシスジョイCなのか見分けは付きづらい。この点はほかのピクシスシリーズと同じ。ベースと同じくボディ上半分は3モデルほぼ共通だがピクシスジョイCの下部はSUVテイストなパーツが付けられている。

バンパーからフェンダーにかけてはボディ色とは違うブラック系の部品が付き、スタイルやスポーツとは違う大きなフォグランプが付いている。悪路などを想定したSUVでは大きめなフォグランプが付くことが多いので、これにならっての装備だろうか。さらにバンバー下部にシルバー色のフロントバンパーガードが付き、ひと目でSUVとわかるようになっている。

なお、ヘッドライトはLEDクリアランスランプ付きLEDヘッドライトとなり、フォグランプもLEDフォグランプとなる。

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サイド。このあたりもダイハツ版と同じ。ベースと同じくバンバーからフェンダー、サイドアンダースカートにかけてブラック系に塗装されている。さらにアクセントで太いラインのような物も入り、他の2モデル(ピクシスジョイS、ピクシスジョイF)とは差別化されている。また、ハスラーが樹脂パーツで塗装無しだったのに対しアクセントではきちんと塗装されているのでこの部分も質感が高くなっている。さすがダイハツといったところ。

なおタイヤサイズはハスラーと同じく165/60R15で、これはKeiワークスと同じサイズでもある。さらに車高はスタイルやスポーツよりも30mm上げられれ最低地上高はFFで180mm(4WDは175mm)、ディパーチャーアングルを49.5度とし悪路に対する走破性を高めている。ちなみにハスラーもFFが180mmで4WDが175mmとまったく同じである。

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足元は自然吸気エンジンがフルホイールキャップ。

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ターボグレードでは15インチアルミホイールを標準装備。タイヤサイズは165/60R15。

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リア。トヨタ仕様としてトヨタエンブレムと車名エンブレム(PIXIS JOY)以外はダイハツ版と同じ。ピクシスジョイCではクリアータイプのコンビランプ(ブレーキランプはLED仕様)とリアバンパーガードなどが付く。

エンジン・機能


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エンジンはKF型3気筒の自然吸気とターボの2種類。自然吸気エンジンでは最高出力52ps(38kW)/6800rpm、最大トルク6.1kg・m(60N・m)/5200rpm。ターボエンジンは最高出力64ps(47kW)/6400rpm、最大トルク9.4kg・m(92N・m)/3200rpmを発生する。

トランスミッションは全グレードでCVTのみとなり駆動方式はFFまたは4WDだ。6代目ムーヴで採用されたD アシスト機能がキャストにも備わり、スイッチ・オンで力強い走りを。オフ時はエコモードで燃費に貢献する。

同じくDサスペンションも採用しフロントにマクファーソン・ストラット式コイルスプリングを。リアには2WDでトーションビーム式式コイルスプリング、4WDでは3リンク式コイルスプリングを採用。ボディにはDモノコックの採用で安定したハンドリング、ロール減少を実現している。

ダイハツおなじみとなった自動ブレーキアシスト機能はキャスト アクティバでも健在で"SA Ⅱ"の付いたグレードではフロントのカメラとレーザーセンサー、リアのソナーセンサーを用いて衝突回避支援ブレーキ機能、対車両&歩行者に対する衝突警告機能、車線逸脱警報、誤発進抑制防止機能(前進&後方)、先行車お知らせ機能など最新のダイハツの支援機能が満載だ。これ以外は全グレードでVSCとTRCが付き、横滑り防止機能、ABS、ヒルホールドシステムも備わる。

さらにクロスオーバーSUVということでアクティバにはスタイルやスポーツとは異なり専用のメカニズムが備わる。ひとつ目はDAC(ダウンヒルアシストコントロール)制御。雪道など滑りやすい路面下でスイッチをONにするとドライバーがブレーキ操作をせずとも低速を維持してくれる機能だ。

もうひとつはグリップサポート制御。これはぬかるみや凹凸の多い路面で片輪のタイヤがスリップした際に、自動でスリップ輪に制動力を。もう片方に駆動力を与えタイヤのスリップを制御しグリップ状態をキープするものだ。前身のテリオスキッドに比べるとデフロック機能が無くなったため見劣りする感じがするが、ブレーキLSDのような機能でライトな悪路走破性を持っている。

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なお、ハスラーにもダウンヒルアシストコントロール制御とグリップサポート制御機能(さらにもうひとつヒルスタートアシスト)がある。この点はかなり意識しているようだ。



悪路性能に関してはOEM元のダイハツが公式動画を公開している。本格的なSUVには劣る部分があるものの、特に雪国などでの街乗りでは十分な機能で、冬季の足車としての安全性や利便性を向上させている。

インテリア


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インパネ。ピクシスジョイCではブラックを基本にシルバーのアクセントカラーを与えたインパネカラーとなる。このシルバーを選択しない場合はブラックカラーも可能だ。

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内装もステアリングのトヨタマーク以外はダイハツ版とまったく同じ。ステアリングはメッキオーナメント・シルバー加飾付きの本革巻ステアリングホイール。

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オプション設定でボディカラーに合わせたカラーインパネを設定。

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合計で6種類のインパネカラーとなる。

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エアコンはフルオート式。

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スピードメーター。キャストアクティバと同じで、シルバー背景の文字盤となる。

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フロントシートはベンチシートタイプ。アクティバ専用でブラック系にシルバーのアクセントが入ったカラー。

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リアシート。スライド幅は240mm。

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ラゲッジルーム。

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リアシートを倒した状態。

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ラゲッジルームにはアンダーボックスを備え、

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ちょっとした高さのあるものも収納可能だ。

まとめ


ピクシスジョイCはダイハツのキャスト・アクティバのOEMモデルとして、エンブレムのみを変更しトヨタ風にアレンジしたモデルである。

基本的にはキャストアクティバと全く同じで、ハスラーの対抗モデルとして個性&愛嬌のあるスタイリングにライトなSUV機能を備えた1台である。ベースモデルは以前まであったダイハツの軽SUV、「テリオスキッド」の実質的な後継モデルで、ミラ・ジーノ風の愛嬌ある外観にテリオスキッド的な性能をもたせている。

テリオスキッド自体はスズキのKeiと同じく雪国での需要が高く、後継モデルのない状況ではテリオスキッドユーザーがハスラーに流れる懸念もあり、アクティバはまさにその乗り換えユーザーを狙えるものである。

また、可愛らしいデザインの中にもSUV風のデザインにより力強よさも兼ね備え、女性ユーザーだけでなく男性ユーザーにも受け入れられそうな部分を持っている。レトロチックな顔つきにSUV風というデザインもクロスオーバーな部分は非常に面白い部分である。ただし、前述のとおりテリオスキッドにあったデフロック機能は持っていないため、ジムニーが突き進む除雪なしの雪道などではかなり不利で完全なテリオスキッド後継モデルとはいえない部分もある。

雪国の街乗りであればハスラーと同じくちょうどよいモデルだが山林の雪道を考えている人は要注意である。

トヨタバージョンでは、他のピクシスシリーズでも同じなのだがエンブレム効果により、人によっては若干雰囲気が異なるモデルである。よく売れるダイハツ版では街中で被ることがあるがマイナーなトヨタバージョンではその心配がないため、他人と被りたくない人や軽自動車でもトヨタが良いといったコアなニーズにマッチするモデルとなっている。
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